クールな君と愛しすぎる僕
BBQがお開きになり、みんなで片付ける。
ゴミを拾って回っていた寧音に、登羽は話しかけた。
「お疲れ様でした!」
「あ、辰沼さん。
お疲れ様でした。
今日は、わざわざありがとうございました」
無表情で淡々とではあったが、丁寧に頭を下げてきた寧音。
「えーと…関水さん。
この後、ご予定は?」
「え?ありませんが?」
「BBQ、全く食べてなかったですよね?」
「………」
「一緒に、軽く食べに行きましょ?」
優しく微笑み言った。
「すみません。
お気持ちだけいただきます」
また丁寧に頭を下げてくる。
え?
え?
え?
今、断られた?
この、僕が……?
「………」
思わず、固まる登羽。
「辰沼さん?」
「………」
登羽は“断られたこと”がない。
晴彦達はもちろん。
学生の時も男女関係なく、登羽の誘いは受け入れられてきたのだ。
非の打ち所がない、登羽。
物腰も柔らかく、微笑みを忘れない。
そんな登羽の誘いを、淡々と断る。
予定があるなら、まだわかる。
でもないんだろ?
なんで、断んの?
訳がわかんない……!
「辰沼さん!!」
「……っあ!はい?」
「あの、どうしました?」
「あ、いや…
どうしてですか?」
「もう遅いし…
それに、初対面の方と二人でお食事はちょっと……」
「じゃ、じゃあ…ランチならいいですか?
明日、ランチ!
一緒しましょ?」
「え?明日ですか?」
「ダメ…ですか?」
「予定があるんです。ごめんなさい」
「じゃあ…明後日!」
登羽は、必死に懇願するように言った。
自分でもわからない━━━━━━
なぜ、こんなに必死になるのか。
とにかく、寧音のことをもっと知りたい。
もっと、自分を知ってほしいと思っていた。
「━━━━わかりました。
では、明後日」
登羽の必死さが伝わったのか、寧音は頷き言った。
ゴミを拾って回っていた寧音に、登羽は話しかけた。
「お疲れ様でした!」
「あ、辰沼さん。
お疲れ様でした。
今日は、わざわざありがとうございました」
無表情で淡々とではあったが、丁寧に頭を下げてきた寧音。
「えーと…関水さん。
この後、ご予定は?」
「え?ありませんが?」
「BBQ、全く食べてなかったですよね?」
「………」
「一緒に、軽く食べに行きましょ?」
優しく微笑み言った。
「すみません。
お気持ちだけいただきます」
また丁寧に頭を下げてくる。
え?
え?
え?
今、断られた?
この、僕が……?
「………」
思わず、固まる登羽。
「辰沼さん?」
「………」
登羽は“断られたこと”がない。
晴彦達はもちろん。
学生の時も男女関係なく、登羽の誘いは受け入れられてきたのだ。
非の打ち所がない、登羽。
物腰も柔らかく、微笑みを忘れない。
そんな登羽の誘いを、淡々と断る。
予定があるなら、まだわかる。
でもないんだろ?
なんで、断んの?
訳がわかんない……!
「辰沼さん!!」
「……っあ!はい?」
「あの、どうしました?」
「あ、いや…
どうしてですか?」
「もう遅いし…
それに、初対面の方と二人でお食事はちょっと……」
「じゃ、じゃあ…ランチならいいですか?
明日、ランチ!
一緒しましょ?」
「え?明日ですか?」
「ダメ…ですか?」
「予定があるんです。ごめんなさい」
「じゃあ…明後日!」
登羽は、必死に懇願するように言った。
自分でもわからない━━━━━━
なぜ、こんなに必死になるのか。
とにかく、寧音のことをもっと知りたい。
もっと、自分を知ってほしいと思っていた。
「━━━━わかりました。
では、明後日」
登羽の必死さが伝わったのか、寧音は頷き言った。