死体写真2
☆☆☆

哲也にメールが送られてきた原因は、誰かのスマホに哲也の番号が残っているから。


総判断した毅はひとりひとりのスマホを確認していった。


しかし全員ちゃんと削除されていて、アドレスが残ってる者はひとりもいない。


「アドレス削除なんて関係なかったんだ」


豊が絶望的な声で呟く。


その隣には泣きじゃくっている明日香の姿。


結は力なくふたりを見つめた。


こんなに次から次へとメールが届いたのでは、どう対処すればいいかわからない。


呪いは自分たちを狙っているとしか思えなかった。


「先生のアドレスもちゃんと削除されてた」


哲也が先生のスマホをテーブルに投げ出して言い、そのまま椅子に座り込んで頭を抱える。


明日の今頃には自分は死んでいるかもしれない。


その事実が重たくのしかかってくる。


「由香里のスマホはどうだ?」
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