死体写真2
☆☆☆

なんでもするから助けてほしい。


泣きながらふたりの部屋に訪れた静は自ら下着姿になって体を晒した。


これですべてが終わる。


だけど命だけは助かることができるのだと思うと複雑な気持ちだった。


毅や哲也は強い男だけど、その根性は腐っている。


イジメをする男なんて最低だ。


静は自分のしていることは棚にあげてそう思っていた。


そんな男たちに、自分から助けを求めることになるなんて……。


ふたりの手が自分の体を弄っている間、静はキツク目を閉じていた。


目の裏にあるのはふたりの姿ではなく、静がずっと思い描いてきた王子様だ。


今私に触れているのはあんたたちじゃない。


大好きな王子様なんだから。
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