死体写真2
もうすでに2人も殺しているのだから、もう1人殺すくらいどうってことはないはずだ。


なにをもたもたしているんだろう。


居ても立っても居られない気分になって起き上がる。


「きっと真夜中を狙ってるんだよ。寝てるところを襲った方が手っ取り早いし」


「でも、私の死に方は飛び降りだよ? 寝てる人間を屋上まで運んでたら、さすがに目を覚ますでしょ」


そう言われて美幸は黙り込んでしまった。


静の死に方まで考慮して考えていなかったようだ。


やっぱりあのふたりは信用できない!


静は弾かれたように部屋を飛び出していったのだった。
< 132 / 253 >

この作品をシェア

pagetop