死体写真2
突き落とされる
施設の屋上に出てきたのはこれが始めてだった。
屋上には腰までの高さのフェンスと、色の禿げたベンチが設置されている。
天気が良ければここで食事もできたことだろう。
雨は相変わらず振り続けていて、バチバチとコンクリートに叩きつけられる音が響いている。
こんなところに人がいるんだろうか?
そして呼び出された人は誰だろう?
傘も持たずにやってきた静は周囲を見回す。
しかし暗闇が広がるばかりで誰の姿も見えない。
せめて明かりがあればわかるのに。
そう思ったとき静の後方で屋上へのドアが閉まる音がした。
振り向くと哲也と毅のふたりが傘を差して立っている。
「どこにいるの?」
小声で聞くと哲也が無言で遠くのフェンスを指差した。
そこ闇に包み込まれていて、近づいていかないと何も見えない。
屋上には腰までの高さのフェンスと、色の禿げたベンチが設置されている。
天気が良ければここで食事もできたことだろう。
雨は相変わらず振り続けていて、バチバチとコンクリートに叩きつけられる音が響いている。
こんなところに人がいるんだろうか?
そして呼び出された人は誰だろう?
傘も持たずにやってきた静は周囲を見回す。
しかし暗闇が広がるばかりで誰の姿も見えない。
せめて明かりがあればわかるのに。
そう思ったとき静の後方で屋上へのドアが閉まる音がした。
振り向くと哲也と毅のふたりが傘を差して立っている。
「どこにいるの?」
小声で聞くと哲也が無言で遠くのフェンスを指差した。
そこ闇に包み込まれていて、近づいていかないと何も見えない。