死体写真2
静は雨に濡れながらそっとそちらへ足をすすめる。
一体そこに誰がいるんだろう。
近づくにつれて自分の鼓動が早くなっていくのを感じる。
これから自分の代わりに死ぬ人と対面するのだ。
それは明日香か結か、豊か大河の誰かに違いない。
さすがに静の親友である美幸はいないはずだ。
美幸とはついさっきまで一緒にいたし、屋上へ呼び出されたなんて言っていなかった。
「ねぇ、どこにいるの?」
近づいてみても誰の姿も見えなくて、ただフェンスが立っているだけだ。
フェンスから少し身を乗り出して下を確認してみても、グラウンドに誰かが落ちたような形跡はない。
「とにかく殺せばいいんだろ?」
毅の声が後方から聞こえてきた次の瞬間、静の体が持ち上げられていた。
咄嗟のことで悲鳴も挙げられずに目を見開く。
「助ける方法までは聞いてなかったもんな」
一体そこに誰がいるんだろう。
近づくにつれて自分の鼓動が早くなっていくのを感じる。
これから自分の代わりに死ぬ人と対面するのだ。
それは明日香か結か、豊か大河の誰かに違いない。
さすがに静の親友である美幸はいないはずだ。
美幸とはついさっきまで一緒にいたし、屋上へ呼び出されたなんて言っていなかった。
「ねぇ、どこにいるの?」
近づいてみても誰の姿も見えなくて、ただフェンスが立っているだけだ。
フェンスから少し身を乗り出して下を確認してみても、グラウンドに誰かが落ちたような形跡はない。
「とにかく殺せばいいんだろ?」
毅の声が後方から聞こえてきた次の瞬間、静の体が持ち上げられていた。
咄嗟のことで悲鳴も挙げられずに目を見開く。
「助ける方法までは聞いてなかったもんな」