死体写真2
ただ、それが長時間続くとさすがに精神を保っていることが難しくなる。


結は座っていることすら困難になり、その場にずり落ちて膝をついた。


「結?」


ドアが開いて名前を呼ばれても返事ができない。


だけどこれは明日香の声だ。


結がなかなか戻ってこないから、心配して様子を見に来てくれたんだろう。


「どうした? 大丈夫か?」


ついで大河の声が聞こえてきて結は一瞬目を大きく見開いた。


しかし、そのまま体は横倒しに倒れていく。


意識が遠のいていくなか、大河が駆け寄ってくるのが見えたのだった。
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