死体写真2
そう言われて結は首をかしげる。


「死体写真の経験者だから」


大河の言葉が胸の重たくのりかかる。


この中で唯一死体写真を知っていた。


そんな結を回りのみんなはどういう目で見ているだろう。


それは結が気が付かない間に自分でもずっと気にかけていたことだった。


脅されて回避方法を話してしまったけれど、あの時話すべきじゃなかったかもしれない。


自分のせいで関係のない生徒が殺されてしまった。


「それに、1度届いてるんだろ?」


「メールのこと?」


「あぁ」


結は頷く。


だけどそれがどうしたんだろうと大河を見つめる。


大河は眉間にシワを寄せて「1度届いているなら、もう結には届かないかもしれない。みんな、そう考えてる」と伝えた。


そんな……!


一瞬愕然とするものの、それは内心結も考えていたことだった。


死体写真は1人1回しか送られてこない。
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