死体写真2
「おい、なにしてるんだよ」
豊が後ろから声をかけたとき、美幸の手がガラスから伸びて明日香の手首を掴んでいた。
実際には明日香が自分で窓を開けたのだけれど、そう見えていた。
「窓を閉めろ」
もう豊の声は届かない。
明日香は美幸に手をひかれるがままに窓の外に身を乗り出した。
「やめろ!!」
豊の叫び声は虚しく雨音にかき消され、そして明日香の姿は窓の外へと消えていた。
「明日香!」
その後を追いかけて豊が窓から飛び降りる。
1階の窓から飛び降りても死ぬことはないが、そのタイミングで雷が鳴り響いた。
鼓膜を破ってしまいそうな轟音と共に稲光が2人の体を貫いた。
ビクンッと大きく跳ねたかと思うと、焦げ臭い匂いが周囲に立ち込める。
雷によって串刺し状態にされたふたりの体は、もう二度と動くことはなかったのだった。
豊が後ろから声をかけたとき、美幸の手がガラスから伸びて明日香の手首を掴んでいた。
実際には明日香が自分で窓を開けたのだけれど、そう見えていた。
「窓を閉めろ」
もう豊の声は届かない。
明日香は美幸に手をひかれるがままに窓の外に身を乗り出した。
「やめろ!!」
豊の叫び声は虚しく雨音にかき消され、そして明日香の姿は窓の外へと消えていた。
「明日香!」
その後を追いかけて豊が窓から飛び降りる。
1階の窓から飛び降りても死ぬことはないが、そのタイミングで雷が鳴り響いた。
鼓膜を破ってしまいそうな轟音と共に稲光が2人の体を貫いた。
ビクンッと大きく跳ねたかと思うと、焦げ臭い匂いが周囲に立ち込める。
雷によって串刺し状態にされたふたりの体は、もう二度と動くことはなかったのだった。