死体写真2
下山する
結は部屋の中で雷鳴を聞いていた。
それはすぐ近くに落ちたようで、全身がビリビリと震えるほどの音が響いた。
思わず悲鳴を漏らして畳んである布団を抱きしめる。
一瞬部屋の電気が消えたけれど、すぐに周囲は明るく照らし出された。
どうやら施設に直撃はしなかったみたいだ。
だけど今のは相当近かった……。
不安と恐怖に硬直してしまっていたとき、ノック音が聞こえてきて「はい」と返事をする。
ドアを開けて顔をのぞかせたのは大河だった。
「大丈夫だったか?」
「私は大丈夫。すごい音だったね」
「かなり近くに落ちたみたいだ」
大河は部屋の中を見回して明日香の姿がないことを気に留めた。
「明日香は?」
「たぶん、今頃豊と一緒にいるんだと思う」
それはすぐ近くに落ちたようで、全身がビリビリと震えるほどの音が響いた。
思わず悲鳴を漏らして畳んである布団を抱きしめる。
一瞬部屋の電気が消えたけれど、すぐに周囲は明るく照らし出された。
どうやら施設に直撃はしなかったみたいだ。
だけど今のは相当近かった……。
不安と恐怖に硬直してしまっていたとき、ノック音が聞こえてきて「はい」と返事をする。
ドアを開けて顔をのぞかせたのは大河だった。
「大丈夫だったか?」
「私は大丈夫。すごい音だったね」
「かなり近くに落ちたみたいだ」
大河は部屋の中を見回して明日香の姿がないことを気に留めた。
「明日香は?」
「たぶん、今頃豊と一緒にいるんだと思う」