死体写真2
☆☆☆

翌日になって結が食堂へ向かってもそこに明日香と豊の姿はなかった。


他のメンバー間では重たい空気が立ち込めていて、ドアの前で一瞬入ることを躊躇してしまう。


そんな結を見て大河が片手を上げて笑顔を浮かべた。


「おはよう」


軽い声色でそう言われてようやく食堂に足を入れる。


今心に残っているメンバーは大河、結、毅、哲也の4人だけだ。


ここには生徒10人、教員1人、運転手1人で来たのに、いつの間にこんなに少なくなってしまったんだろう。


やるせない気分を隠して大河の隣に座る。


かといってすぐになにか食べるような気力もなくて、静かな時間だけが流れていく。


壁掛け時計に視線を向ければ朝の8時が近い。


普段なら明日香も豊もすでにここに来ている時間帯だ。


結はドアへ視線を向けるけれど、ふたりが現れる気配はない。


「探しに行こうか」
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