死体写真2
☆☆☆
明日香と豊の死体を発見したと伝えても、毅も哲也も驚いた顔は見せなかった。
すでに心が麻痺してしまっているのかもしれない。
結も何度も何度も友人たちの死を目の当たりにしてきたことで、とっくに感覚は死んでいた。
「下山してみないか」
食堂内の沈黙を破ったのは大河だった。
その提案に結は目を大きく見開いて唖然とする。
「まだ雨は降ってるよ?」
「わかってる。だけど残っているのはこの4人だけだ。ずっとここにいるよりも動いた方がいいかもしれない」
人数が多い時は施設内で助けを待っていても精神的に安定していた。
けれど、日に日に少なくなっている仲間たちにもう待っていることはできないというのだろう。
「俺は賛成」
手を上げたのは毅だった。
明日香と豊の死体を発見したと伝えても、毅も哲也も驚いた顔は見せなかった。
すでに心が麻痺してしまっているのかもしれない。
結も何度も何度も友人たちの死を目の当たりにしてきたことで、とっくに感覚は死んでいた。
「下山してみないか」
食堂内の沈黙を破ったのは大河だった。
その提案に結は目を大きく見開いて唖然とする。
「まだ雨は降ってるよ?」
「わかってる。だけど残っているのはこの4人だけだ。ずっとここにいるよりも動いた方がいいかもしれない」
人数が多い時は施設内で助けを待っていても精神的に安定していた。
けれど、日に日に少なくなっている仲間たちにもう待っていることはできないというのだろう。
「俺は賛成」
手を上げたのは毅だった。