死体写真2
ただ、もう少しで大河は死んでしまうという事実に心臓がドクドクと嫌な音を立て始めた。


「今日中に下山できると思うから。きっと大丈夫」


大河が結の手を握りしめる。


「そんな……やだ!」


「結を頼む」


大河は毅と哲也へ向けてそう伝えると、結の手を離して山の中へと駆け出した。


「大河!!」


結が叫んでも大河は振り向かず、あっという間にその姿は見えなくなってしまったのだった。
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