死体写真2
かといってこれ以上先へ進んで毅をおいてけぼりにしてしまうこともはばかられる。


少し思案したたと、毅は山の中へ向けて歩き出した。


「山の中で迷ったのかもしれない。探しに行くか」


ただのトイレだからそう奥の方まで行くことはないはずだけれど、念の為だ。


「それなら私も行く」


結の言葉に毅は否定も肯定もしなかった。


もしも足手まといになるようならその場においてくればいい。


毅にとって結はその程度のクラスメートだった。


「好きにしろ」


毅は短く答えて山の中に足を踏み入れたのだった。
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