死体写真2
そして再び歩き出そうとしたとのときだった。


不意に足元の地面が途切れて崖が出現していた。


毅は「うわっ」と声をあげて立ち止まる。


崖の幅が狭くて気がつくことができなかったのだ。


「大丈夫?」


ようやく追いついてきた結が崖下を見て唖然とした表情を浮かべる。


幅は狭いと言っても1メートルくらいはある。


崖下は5メートルほどか。


地面には枯れ葉が積もっていると言っても、落ちたら怪我くらいはしそうだ。


「飛び越えていくか」


「危ないよ」


たった1メートルほどの幅であれど、足元は悪い。


着地したときに足を滑られて落下しないとも限らない。


どこか、崖の切れ目があればいいけえれど……。
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