死体写真2
「……うん、そうだよね」
結の不安は別のところにあったのだけれど、頷いて見せる。
しかし、それすらも裏切られることになってしまった。
「電話が通じないんだ」
しばらくして事務所から出てきた先生がさすがに青ざめた表情で告げた。
隣に立つ運転手さんもうつむき、どうすればいいか悩んでいる様子だ。
「電話が通じないって、なんでだよ」
いつものように怒った声色で言ったのは哲也だ。
大きな音に起こされたことで、ずっと不機嫌そうにしている。
「おそらく電話線が切れたんだ。さっきの倒木のせいかもしれないし、別の場所で同じように倒木があったことが原因かもしれない」
理由はわからないけれど、とにかく管理会社にも連絡が取れないし電波もないということがわかった。
全員が黙り込み、豪雨の音だけが激しく続いている。
どこか遠くで落雷の音が響いていて、それが徐々に近づいてくるかもしれなと、結は内心感じていた。
結の不安は別のところにあったのだけれど、頷いて見せる。
しかし、それすらも裏切られることになってしまった。
「電話が通じないんだ」
しばらくして事務所から出てきた先生がさすがに青ざめた表情で告げた。
隣に立つ運転手さんもうつむき、どうすればいいか悩んでいる様子だ。
「電話が通じないって、なんでだよ」
いつものように怒った声色で言ったのは哲也だ。
大きな音に起こされたことで、ずっと不機嫌そうにしている。
「おそらく電話線が切れたんだ。さっきの倒木のせいかもしれないし、別の場所で同じように倒木があったことが原因かもしれない」
理由はわからないけれど、とにかく管理会社にも連絡が取れないし電波もないということがわかった。
全員が黙り込み、豪雨の音だけが激しく続いている。
どこか遠くで落雷の音が響いていて、それが徐々に近づいてくるかもしれなと、結は内心感じていた。