死体写真2
美幸の言葉に結は頷く。


「そう。時間はふたりとも同じだった。あのメールを私は『死体写真』って呼んでる」


「そのまんまかよ」


笑ったのは毅だった。


だけど他のみんなは笑わずに真剣な表情で結の次の言葉を待っている。


これなら最後までちゃんと説明できそうだ。


結は再び口を開いた。


「あのメールは1年前に、私にも送られてきていたことがあるの」


さすがにこのカミングアウトには少し教室内がざわめいた。


みんなには教えていなかったことだから、当然の反応だと思う。


結はざわめきが収まるのを待ってから、話を続ける。


「1年前、私の友達や彼氏が死んだことは知ってるよね?」


これに関しては同じ学校なのだから情報を持っているはずだ。


案の定、みんなコクリと頷いている。


「彼らには、今回と同じ死体写真が送られてきていたの」
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