死体写真2
「それは……」


結は口ごもり、うつむく。


この態度じゃ回避方法があると肯定しているようなものだ。


「なぁんだ、それなら問題ないじゃん」


途端に美幸が明るい声で言う。


他のクラスメートたちも一気に緊張が解けて笑顔を浮かべた。


「それはできないの!」


つい、結の声が大きくなった。


「できない? どういうことだよ?」


毅が首をかしげている。


「そ、それは……」


ここで回避方法を教えたら、自分が生き残った理由がバレてしまう。


どう弁明しようとも自分が生き残るために彼氏を殺したのだと思われるだろう。


だけどそんなこと気にしている場合じゃない。


知っている情報は全部みんなに教えるべきだ。
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