死体写真2
☆☆☆

結と大河はその後教室へ戻りみんなと同じように勉強を開始した。


外は相変わらずの豪雨で、どこからか助けが来てくれるような気配もみられない。


なにもできないまま、夕飯の準備をする時間が来てしまった。


重たい気持ちで食堂へと向かう。


「結、顔色悪いけど大丈夫?」


心配して声をかけてきてくれたのは明日香だ。


さっきまで恋人の豊と一緒だったはずだけれど、豊は今後方でひとりで歩いている。


「大丈夫だよ」


そう返事はするものの、元気のない声になってしまって余計に心配をかけてしまう。


「全然大丈夫そうじゃないじゃん! 風邪でも引いたんじゃない?」


明日香が結のおでこに自分の手を当てて熱を確認する。


細くてしなやかで、少し冷たい指先が心地いい。


「本当に大丈夫だから」


結が少し無理をして微笑むと、明日香はやっと納得したように豊の元へと戻っていったのだった。

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