死体写真2
☆☆☆
今日の夕飯の献立はシチューだ。
昨日はカレーだったから、要領はほとんど同じで簡単なものだった。
料理に不慣れな生徒でも積極的に参加できるように考慮されている。
それでも元々あったクラスカーストを完全に崩すことはできないみたいだ。
「あんたもう少し手際よくできないわけ?」
開始早々に声を荒げたのは美幸だった。
由香里がもたもたとジャガイモの皮を剥いているのが気に入らないようだ。
「ご、ごめんなさい」
突然怒鳴られた由香里はビクリと体を震わせて剥きかけていたジャガイモを床に落としてしまった。
ゴロゴロと転がるジャガイモを追いかける由香里。
その姿を見て美幸と静のふたりは大きな声で笑い出した。
「なにあれ」
「だっさ!」
みんなに聞こえる声でそう言うと、好奇心旺盛な毅と哲也のふたりも由香里の姿を見て笑い出す。
嫌な雰囲気だな……。
結は横目でそんな5人を見ながらもなにも言うことができなかったのだった。
今日の夕飯の献立はシチューだ。
昨日はカレーだったから、要領はほとんど同じで簡単なものだった。
料理に不慣れな生徒でも積極的に参加できるように考慮されている。
それでも元々あったクラスカーストを完全に崩すことはできないみたいだ。
「あんたもう少し手際よくできないわけ?」
開始早々に声を荒げたのは美幸だった。
由香里がもたもたとジャガイモの皮を剥いているのが気に入らないようだ。
「ご、ごめんなさい」
突然怒鳴られた由香里はビクリと体を震わせて剥きかけていたジャガイモを床に落としてしまった。
ゴロゴロと転がるジャガイモを追いかける由香里。
その姿を見て美幸と静のふたりは大きな声で笑い出した。
「なにあれ」
「だっさ!」
みんなに聞こえる声でそう言うと、好奇心旺盛な毅と哲也のふたりも由香里の姿を見て笑い出す。
嫌な雰囲気だな……。
結は横目でそんな5人を見ながらもなにも言うことができなかったのだった。