死体写真2
そう言う大河の声色は明るい。


大河すらも自分の言葉を信じてくれていない可能性はあった。


あの出来事は、実際に経験したものにしか理解できないことだ。


「もういい」


そう言って立ち上がる。


とてもみんなと同じテンションで食事を楽しむことなんてできそうにない。


この場の雰囲気を壊してしまうこともしたくなくて、食堂を出たのだった。
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