死体写真2
☆☆☆
重たい扉を開くと、そこには学校よりも一回り小さな体育館が姿を現す。
窓はないが四方の壁から激しい雨粒の音が響いてきている。
体育館の電気をつけると、オレンジ色の優しい色に照らし出されて結はホッと息を吐き出した。
体育館の奥にはこれまた一回り小さな倉庫があり、その中には体育に使う道具よりも施設内で執拗になる道具の方が多く詰め込まれている。
雪かきシャベル、電気のこぎり、ホウキにちりとり。
その中にロール状に巻かれてロープでくくられているビニールシートを見つけた。
シートはかなり大きなもののようで、ふたりで来たことは正解だったようだ。
「ロープ……」
シートにくくりつけられているロープを見てつい呟いてしまう。
先生の首に巻き付いたロープも、きっとここから来たんだろう。
ひとりでに、ヘビのようにうねりながら。
その光景を思い出して結は強く身震いをした。
「早く戻ろう。廊下が通れなくなるかもしれない」
大河に言われて結は無理やりあのときの悲惨な光景を頭の中から排除したのだった。
重たい扉を開くと、そこには学校よりも一回り小さな体育館が姿を現す。
窓はないが四方の壁から激しい雨粒の音が響いてきている。
体育館の電気をつけると、オレンジ色の優しい色に照らし出されて結はホッと息を吐き出した。
体育館の奥にはこれまた一回り小さな倉庫があり、その中には体育に使う道具よりも施設内で執拗になる道具の方が多く詰め込まれている。
雪かきシャベル、電気のこぎり、ホウキにちりとり。
その中にロール状に巻かれてロープでくくられているビニールシートを見つけた。
シートはかなり大きなもののようで、ふたりで来たことは正解だったようだ。
「ロープ……」
シートにくくりつけられているロープを見てつい呟いてしまう。
先生の首に巻き付いたロープも、きっとここから来たんだろう。
ひとりでに、ヘビのようにうねりながら。
その光景を思い出して結は強く身震いをした。
「早く戻ろう。廊下が通れなくなるかもしれない」
大河に言われて結は無理やりあのときの悲惨な光景を頭の中から排除したのだった。