死体写真2
「……写真と同じ死体を作って撮影するんだ。そしてアドレスに送り返す」


「死体を作る?」


毅からの質問に大河は頷く。


「人を殺すってこと!?」


悲鳴に近い声を上げたのは美幸だ。


大河はまたひとつ頷いた。


「写真を送り返すときだけ、返信ができるの」


結がか細い声で補填する。


そう聞いて毅がすぐにメール画面を開いた。


さっき届いたアドレスに、なにも書かないまま返信している。


しかし、返信メールはすぐにエラーになった。


そもそも電波がないのだから、送れるはずもない。
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