死体写真2
☆☆☆
毅が食堂へ戻ってこないまま、結たち他のメンバーは各自の部屋に戻ってきていた。
けれどみんなの間に会話はなく、ずっと重苦しい空気がのしかかってきている状況だ。
部屋の中でもやることはなくて、明日香はすぐに布団をひいて頭まで潜り込んでしまった。
時折布団の中から聞こえてくる泣き声に、結はなにも言えなくなってしまう。
それに途中から由香里の姿がなくて今もまだ部屋に戻ってきていないことが気がかりだった。
一体どこに行ったんだろう?
施設から出ることは不可能だから、行く場所なんてないはずなのに。
できれば明日香と一緒に由香里を探しに行きたかったけれど、とても声をかけられる状態ではなかった。
かと言ってひとりで部屋を出ていく勇気も、今の結にはなかった。
つい数時間前に哲也に突きつけられた包丁のことが目の奥にチラついている。
下手をすれば自分はあのふたりに殺されてしまうかもしれないという恐怖が植え付けられていた。
結は仕方なく明日香の隣に布団をひいて、同じように潜り込んだのだった。
毅が食堂へ戻ってこないまま、結たち他のメンバーは各自の部屋に戻ってきていた。
けれどみんなの間に会話はなく、ずっと重苦しい空気がのしかかってきている状況だ。
部屋の中でもやることはなくて、明日香はすぐに布団をひいて頭まで潜り込んでしまった。
時折布団の中から聞こえてくる泣き声に、結はなにも言えなくなってしまう。
それに途中から由香里の姿がなくて今もまだ部屋に戻ってきていないことが気がかりだった。
一体どこに行ったんだろう?
施設から出ることは不可能だから、行く場所なんてないはずなのに。
できれば明日香と一緒に由香里を探しに行きたかったけれど、とても声をかけられる状態ではなかった。
かと言ってひとりで部屋を出ていく勇気も、今の結にはなかった。
つい数時間前に哲也に突きつけられた包丁のことが目の奥にチラついている。
下手をすれば自分はあのふたりに殺されてしまうかもしれないという恐怖が植え付けられていた。
結は仕方なく明日香の隣に布団をひいて、同じように潜り込んだのだった。