死体写真2
☆☆☆

食器の片付けがすべて終わる時間帯になっても由香里は姿を見せず、作った料理はラップをかけて冷蔵庫に入れておくことになってしまった。


哲也は食事を完食していたのに、哲也は半分以上残していたことも結の心にひっかかる。


片付けを終えた結は「由香里を探してくる」と、大河に告げて食堂を出た。


もしも由香里が昨日の晩から部屋に戻っていないのだとしたら、さすがにほっておくわけにはいかない。


この施設内には他にも空き部屋があるから勝手にそこで寝起きしたのかもしれないけれど、それにしても今の状況でひとりで行動するのは危険すぎる。


結はひとまず自分たちの泊まっている部屋に戻り、まだ由香里が戻ってきていないことを確認した。


由香里の布団は畳まれたままだし、荷物もそのままだ。


次に鍵の空いている空き部屋を確認することにした。


といっても、その数は一部屋か二部屋しかない。
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