ホワイトデーの恋人
亜希くんが来るまで窓の外に見える飛行機を眺める。
近くで見るとこんなにも大きいんだ。
なんて呑気な事を考えていると。
「お姉さん今1人?良かったら俺とお茶しない?」
とか安っぽいセリフでナンパされた。
聞こえないふりをして無視していると、
「香織〜、無視は酷いな〜。」
と聞いた事のある声で名前を呼ばれたので私は思い切り後ろを振り返った。
そこには大好きな人がいて私は思わず抱きついてしまった。
「亜希くん、おかえりなさい」
そう言うと
「ただいま。香織」
と抱き返してくれた。
亜希くんの匂いで体が覆われて、すごく安心した。
亜希くんの試合を見に行った時に買ったユニフォームを着て落ち着いていた自分がバカバカしい。
「亜希くん、帰ってきてくれてありがとう」
そう言うと亜希くんは
「香織も迎えに来てくれてありがとう。服すごく似合ってるよ」
と返してくれた。
やっぱり亜希くんの方が1枚上手なようだ。
そう思っていると、亜希くんは私の頬に両手で触れて
「目閉じて」
と、そう言った。
私は言われるがままに瞼を下ろした。
すると、私の唇に柔らかいものが触れる感触があった。
目をうっすら開けると、信じられないくらいの近距離に亜希くんの顔があった。
私はまた目を閉じた。
しばらくして唇が離れると、亜希くんは嬉しそうな顔をして
「チーム移籍が決まったんだ。だからもう恋愛禁止じゃない。」
私は亜希くんが言いたいことが何か察した。
でも私は黙って亜希くんの話を聞くことにした。
答えはもう決まってる。
「…ねぇ香織。香織が良かったら、俺の恋人になってくれない?」
「もちろん。喜んで」
この日は3月14日。
バレンタインのお返しにしては幸せすぎる。
今年のホワイトデーは砂糖よりもチョコよりも、もっと甘かった。
近くで見るとこんなにも大きいんだ。
なんて呑気な事を考えていると。
「お姉さん今1人?良かったら俺とお茶しない?」
とか安っぽいセリフでナンパされた。
聞こえないふりをして無視していると、
「香織〜、無視は酷いな〜。」
と聞いた事のある声で名前を呼ばれたので私は思い切り後ろを振り返った。
そこには大好きな人がいて私は思わず抱きついてしまった。
「亜希くん、おかえりなさい」
そう言うと
「ただいま。香織」
と抱き返してくれた。
亜希くんの匂いで体が覆われて、すごく安心した。
亜希くんの試合を見に行った時に買ったユニフォームを着て落ち着いていた自分がバカバカしい。
「亜希くん、帰ってきてくれてありがとう」
そう言うと亜希くんは
「香織も迎えに来てくれてありがとう。服すごく似合ってるよ」
と返してくれた。
やっぱり亜希くんの方が1枚上手なようだ。
そう思っていると、亜希くんは私の頬に両手で触れて
「目閉じて」
と、そう言った。
私は言われるがままに瞼を下ろした。
すると、私の唇に柔らかいものが触れる感触があった。
目をうっすら開けると、信じられないくらいの近距離に亜希くんの顔があった。
私はまた目を閉じた。
しばらくして唇が離れると、亜希くんは嬉しそうな顔をして
「チーム移籍が決まったんだ。だからもう恋愛禁止じゃない。」
私は亜希くんが言いたいことが何か察した。
でも私は黙って亜希くんの話を聞くことにした。
答えはもう決まってる。
「…ねぇ香織。香織が良かったら、俺の恋人になってくれない?」
「もちろん。喜んで」
この日は3月14日。
バレンタインのお返しにしては幸せすぎる。
今年のホワイトデーは砂糖よりもチョコよりも、もっと甘かった。