きらきら



「そいえばレイってさ、親来てんの?」


そうだよね。


あたし毎日来てるけど、
レイの親見たことない。



「…俺の両親、小さい頃死んだから」



「そう…だったんだ…じゃあ、りいがいてあげなきゃね!」



朱音は笑いながら言った。


でも…あたしはレイの親の分まで一緒にいてあげるんだ。



あとわずかの時間を…





「じゃあレイ。帰るね」



「うん。また来てよ」


「じゃあなー、高木」



「じゃあまた明日ね、レイ」



「またな、佐倉」





これが…最後だった。






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