きらきら
第6章
「おい!」
「レイ…じゃん」
反応したのは朱音。
あたしは背中を向けたまま。
「朱音…そいつが…佐倉?」
朱音は黙ってあたしを見てきた。
まさか追いかけてくるなんて…
思いもしなかった。
「朱音。先に行ってて」
「…うん」
朱音が離れていったのを確認した後、
レイの足音が聞こえてきた。
「どういうことだよ」
「…あたしは佐倉莉衣だよ」
あたしはまだレイに背中を向けてる。
レイの顔、見たくない。
見れないよ。