きらきら
第8章
少しずつ少しずつ、
時間は過ぎていった。
そのうち、あいつのことも忘れられると思ってた。
でも今でも…
本当は今でも…レイのことが。
好きなのかもしれない。
『莉衣。今から出れる?』
「あ、うんいいよ」
こうやって呼び出されるのも久しぶりだ。
もう、1年が経ったんだから。
「やほー莉衣。こっちだよー」
「久しぶりー。今日は何の用?」