大食いパーティー、ガーデンにて奮闘する
「パーティーなんて面倒なだけだ」
テオは拒否したが、ハリスはニヤリと笑った。
「美味いガーデン料理をいっぱい食わしてやるぞ」
「そんなもんに釣られるか!」
言い返したものの腹の虫がまた目を覚ましそうな気配を感じたのか、テオが口を閉じてお腹を押さえた。
その様子を見て、リリアナが笑顔で手をポンと叩く。
「じゃあ決まりね!」
「にゃっ!?」
これに抗議したのは、テオではなくレオリージャだった。
「にゃっ! にゃあっ!」
後ろ足で立ち上がってハリスの右足にしがみつく姿は、こんなヤツを仲間にするなら自分も連れて行ってほしいと必死に訴えているようにも見える。
困った顔でハリスが抱き上げると、レオリージャはもう離れないとばかりに爪を立てて彼の胸にしがみついた。
こうも懐かれると、ハリスも情が湧いてしまったのだろう。
「困ったな。名前を付けてギルドでペット登録すれば外にも連れ出せるんだが……大きくなるまでだからな?」
「にゃあっ!」
渋々ハリスが折れ、リリアナも「やった!」と喜んだ。
「じゃあ、モフ太郎っていう名前はどう?」
リリアナの弾んだ声とは対照的にレオリージャの表情がすんっとなる。
ちなみにレオリージャの性別はメスだ。
「ニクでいいだろ」
テオは、ハリスの「大きくなるまで」を、大きく育てて食べると解釈したようだ。
レオリージャが涙目でハリスを見上げる。
「そうだな、目の色にちなんでコハクなんてどうだ?」
「にゃあぁぁぁっ♡」
コハクはハリスの胸に頬ずりしまくった。
後に「大食いパーティー」と呼ばれるようになる彼らの、波乱万丈な冒険が始まったのだった。
(1皿目・完食)
テオは拒否したが、ハリスはニヤリと笑った。
「美味いガーデン料理をいっぱい食わしてやるぞ」
「そんなもんに釣られるか!」
言い返したものの腹の虫がまた目を覚ましそうな気配を感じたのか、テオが口を閉じてお腹を押さえた。
その様子を見て、リリアナが笑顔で手をポンと叩く。
「じゃあ決まりね!」
「にゃっ!?」
これに抗議したのは、テオではなくレオリージャだった。
「にゃっ! にゃあっ!」
後ろ足で立ち上がってハリスの右足にしがみつく姿は、こんなヤツを仲間にするなら自分も連れて行ってほしいと必死に訴えているようにも見える。
困った顔でハリスが抱き上げると、レオリージャはもう離れないとばかりに爪を立てて彼の胸にしがみついた。
こうも懐かれると、ハリスも情が湧いてしまったのだろう。
「困ったな。名前を付けてギルドでペット登録すれば外にも連れ出せるんだが……大きくなるまでだからな?」
「にゃあっ!」
渋々ハリスが折れ、リリアナも「やった!」と喜んだ。
「じゃあ、モフ太郎っていう名前はどう?」
リリアナの弾んだ声とは対照的にレオリージャの表情がすんっとなる。
ちなみにレオリージャの性別はメスだ。
「ニクでいいだろ」
テオは、ハリスの「大きくなるまで」を、大きく育てて食べると解釈したようだ。
レオリージャが涙目でハリスを見上げる。
「そうだな、目の色にちなんでコハクなんてどうだ?」
「にゃあぁぁぁっ♡」
コハクはハリスの胸に頬ずりしまくった。
後に「大食いパーティー」と呼ばれるようになる彼らの、波乱万丈な冒険が始まったのだった。
(1皿目・完食)