大食いパーティー、ガーデンにて奮闘する
「みなさん、お疲れさまでした。では精算所で素材の清算を済ませて退場してくださいねー。売りたくない素材はマジックポーチから出して手に持って退場してください。持てないほど大きな物や重い物は有料の配送サービスもあるのでぜひご利用ください」
 エミリーが商売っ気たっぷりに締めくくって初心者講習会はおひらきとなった。

 カリュドールとマンドラゴラで活力を得たテオが、どこでどう暴れようかとソワソワしている。
 そんなテオにエミリーが近づいた。
「さあ、テオさん。あなたにやってもらわないといけないことがあります」
 エミリーの笑顔を見て嫌な予感がしたのか、テオは後ずさりしようとする。しかし、いつの間にかその背後にハリスが立っていた。
「もちろん協力します」
 ハリスは逃がさないぞと言うようにテオの両肩に大きな手を置いてにっこり笑った。

 テオの嫌な予感は当たった。
 なぜマンドラゴラが急成長したのかあらゆる可能性を検証するために、この後1カ月間、毎日土を耕し続けるテオの姿があった。

(3皿目・完食)
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