大食いパーティー、ガーデンにて奮闘する
「お、ちょうどいい大きさだな」
ハリスは早速ワカヤシに水溶き小麦粉の衣をつけて油に投入していった。
手伝うリリアナにコハクがすり寄って来て、足元を温めてくれる。
ワカヤシは片手のてのひらに乗るほどの小さな魚だ。
小ぶりのものは、はらわたも取らずにそのままで、そこそこ育っているものは包丁でサッとはらわたを取り除いてから揚げる。
サクっと揚がったワカヤシに塩を振り、あっというまにワカヤシのフリッターが完成した。
ワカヤシは、頭から尻尾まで骨も全て食べられるのが魅力のひとつだ。
バスケットに並べていると、横からヒョイっと手が伸びてきた。
「うわ、美味そうだな」
つまみ食いしたのはテオだ。
「ちょっと! これマリールちゃんの分なんだから、やめてよね!」
サクサクといい音を立ててワカヤシのフリッターを咀嚼しているテオは、聞く耳を持たずにさらに手を伸ばそうとする。
リリアナはその手をペシっ叩いてたしなめ、フォークを添えてバスケットを差し出した。
「これ、ネリスたちのところへ届けてね。途中でつまみ食いしたらダメだからね!」
かわりにテオのバケツを受け取ると、ワカヤシが10尾入っていた。
「テオもなかなかやるわね」
「そうだな」
リリアナとハリスは顔を見合わせて笑い、またフリッターを作り始める。
「おーい! 竿引いてるぞー!」
テオの声が聞こえて顔を上げる。どうやらリリアナの竿に当たりがあったらしい。
「いま手が離せないから、テオが上げてー!」
フライパンの前に立ったままリリアナが手を振った。
ハリスは早速ワカヤシに水溶き小麦粉の衣をつけて油に投入していった。
手伝うリリアナにコハクがすり寄って来て、足元を温めてくれる。
ワカヤシは片手のてのひらに乗るほどの小さな魚だ。
小ぶりのものは、はらわたも取らずにそのままで、そこそこ育っているものは包丁でサッとはらわたを取り除いてから揚げる。
サクっと揚がったワカヤシに塩を振り、あっというまにワカヤシのフリッターが完成した。
ワカヤシは、頭から尻尾まで骨も全て食べられるのが魅力のひとつだ。
バスケットに並べていると、横からヒョイっと手が伸びてきた。
「うわ、美味そうだな」
つまみ食いしたのはテオだ。
「ちょっと! これマリールちゃんの分なんだから、やめてよね!」
サクサクといい音を立ててワカヤシのフリッターを咀嚼しているテオは、聞く耳を持たずにさらに手を伸ばそうとする。
リリアナはその手をペシっ叩いてたしなめ、フォークを添えてバスケットを差し出した。
「これ、ネリスたちのところへ届けてね。途中でつまみ食いしたらダメだからね!」
かわりにテオのバケツを受け取ると、ワカヤシが10尾入っていた。
「テオもなかなかやるわね」
「そうだな」
リリアナとハリスは顔を見合わせて笑い、またフリッターを作り始める。
「おーい! 竿引いてるぞー!」
テオの声が聞こえて顔を上げる。どうやらリリアナの竿に当たりがあったらしい。
「いま手が離せないから、テオが上げてー!」
フライパンの前に立ったままリリアナが手を振った。