先輩のアプローチがすごい。
確か私が6歳くらいの時だったと思う。
その時、母方の祖父母の知り合いが3日ほど子供を1人預かって欲しいとかで男の子がウチに泊まりにきた。
その子は、私のひとつ年上で。
とっても静かだけど、小さくてもわかるくらいイケメンでかっこよかったと思う。
そして男の子が家にきてなんだかんだ言って2日目。
その日は地域の大きい夏祭りがあった。
そう、昨日ちょうど開催されていた夏祭り。
お祭りには、私とその子。そして、その時5歳だった3つ子にお父さんの6人で行った。
最初はお父さんじゃなくてお母さんと行く予定だったんだけど、その時まだ4歳だった双子が2人とも熱を出しちゃって。
会場についてからお父さんが私たちにいちご飴を1つずつ買ってきてくれた。
私たちが、空いていた芝生のスペースに座るとお父さんがこう言った。
「愛いちゃん。お父さん、ちょっと行ってくるから。ここで大人しく待ってるんだよ」
その時、いちご飴に夢中だった私は何も考えることなく大人しくしていた。