先輩のアプローチがすごい。





「愛ちゃん、和泉と卯月と恵菜ちゃんがあのふわふわに乗りたいって」


そう言ったのは、昨日から来ている男の子、みっくん。


この子がきっと皐先輩。




「でも…お父さんが……」




私はきっとこの時からお姉ちゃん気質だったのかもしれない。

お母さんとお父さんの言うことはしっかり聞くいい子だったと思う。


けど、この時は違った。

普段と違うお祭りだったからなのか、自分でなんでもできるような気がしていたのだ。



お母さんからはお小遣いをもらっていたからそれで、3人を遊ばせてあげようと思ったのだった。




「いいよ。5人で行こっか」




そうして、私たち子供5人は3つ子が行きたいと言っていた場所へと向かった。
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