先輩のアプローチがすごい。
どうやら私は、1週間も目を覚まさなかったらしい。
目を覚ました時、病室には今にも倒れそうな様子のお母さんがいた。
「お母さ……ん?」
「愛莉…?お母さんのことわかる……!?」
「うん……」
「お祭りのこと……覚えてる?」
「お祭り…?まだ行ってないよ?」
どうやら、その公園に私とみっくんを探していたふわふわアトラクションの大人が来てその光景を見てしまっていたらしい。
だから、お母さんは浮気してたってわかったのかな……?
そしてその後、私は2度とお父さんと会うことはなく。
みっくんのことも丸々忘れてしまった。