先輩のアプローチがすごい。
「そんなことになってたんだ。だから家に入れてくれなかったわけか?」
「まあ……うん」
「今年の星蘭祭は面白くなりそうだね?実行委員で一緒ってことでしょ?私もテンション上がってきた」
弥生は、学力はすごいバカなんだけどこう見えても紅月クラス。
登下校や昼食は一緒にとっているけど、教室は別。
所属は私と同じ2年8組。
「何勝手に楽しんでんのよ」
「だって面白いじゃない。偶然パトロールペアが美琴先輩とになったりして」
この弥生の一言が、フラグだったとは登校中の私は気づいていなかった。