先輩のアプローチがすごい。
「あ、おはよう桜木。」
「お、おはようございます…?」
朝から私に話しかけてきたのは、実行委員の担当の先生。
担当の授業もないし、すれ違ったことくらいしかなかったからいきなり話しかけられてびっくりした。
「実行委員のことなんだが、毎年担当の教員が指名することになっててな」
「は、はい……?」
これはもしや…………。
「副委員長、お願いできないか…?」
やっぱりこうなった。
「まあ、断る理由もないですし……」
ということで、星蘭祭副実行委員長になってしまった。
「ドンマイ、愛莉」
弥生が私を見てニヤニヤしていた。