先輩のアプローチがすごい。
迎えた準備期間初日。
実行委員会は紅月教室というとっても豪華な部屋で開催された。
副委員長の席は委員長の隣で他の委員とは違う机。
「あれ?愛ちゃん副委員長なの?」
そう話しかけてきたのは先輩。
美琴……くん………。
「そうですけど……ってなんで、先輩が委員長の席座ってるんですか?」
「なんでって俺、委員長だし」
「そ、そんな…………」
これからしばらくの間、ほとんどの時間をさらに先輩と過ごすことになってしまった。
「それにさ、先輩じゃないでしょ?」
「こ、ここでその話はしないでください!」
話は昨日の夜に遡ります。