先輩のアプローチがすごい。
と、いうのが一連の流れ。
「ほら、愛ちゃん。美琴くん、でしょ?」
“しつこいです。夕飯抜きにしますよ”
わたしは手のひらサイズの付箋にそう書いて先輩に渡した。
わざわざ付箋に書いたのはもちろん。
みんなに先輩と住んでることを悟られたくないから。
「はいはい。わかりましたよ。桜木副委員長?」
なぜかニヤニヤしている先輩。
最近は、わたしの顔を見るだけでニヤニヤしてくる。
「なんですか?ニヤニヤして」
「愛ちゃんから初めてお手紙もらったな〜って」
「お手紙じゃないです。勘違いです」
それから、実行委員はどんどん集まっていって、いよいよ話し合いが始まった。