先輩のアプローチがすごい。
「これは、くじびきでいいかな?」
みんなから主役にはなりたくないという雰囲気が醸し出されている。
最近は便利なことにスマホのアプリでくじができるらしい。
先輩のスマホに実行委員の名前を打ち込んで、役ごとにどんどんくじを回していく。
そうして、決まった。
「シンデレラ役は、書記の桜田弥生さん。王子も書記の卯月だね。よし、頑張れ!」
みんなから応援の気持ちと自分がならなくてよかったという安心が込められた拍手が送られた。
その日の実行委員は、オープニング班、エンディング班のグループ分けと、星蘭祭5日間の見回り当番を決めて、お開きとなった。