先輩のアプローチがすごい。
いつものニヤニヤ顔で私の方へ物理的に近づいてくる。
「な、なんでこっちくるんですか!?」
「困ってる愛ちゃんが可愛いからもっと近くで堪能したいなって」
「別に可愛くなんかないですし近いですから!」
恥ずかしくて私が顔を手で隠そうとすると。
「なんで隠すの?」
先輩はそう言いながら私の手を掴んで顔を隠そうとするのを阻止してきた。
「顔、近すぎて恥ずかしいので……」
「ほら、それ。本当に可愛すぎるから」
「だから可愛くないって言ってるじゃないですか!手も離してください!」
「愛ちゃんは可愛いよ。だから皆にも愛ちゃんは俺のだって印つけなきゃいけないの」
先輩は私の手を離すどころか、座っていたソファに私を押し倒してそう言った。