先輩のアプローチがすごい。

イエトツ





「先輩……なんでウチにいるんですか」


魁斗(かいと)くんが入れてくれた」




夏休み初日。

家に帰ると、なぜかリビングに皐先輩がいた。




「魁斗……この人は変人だからいれちゃだめなの」


「でもでも美琴めっちゃサッカー上手いんだよ」




魁斗とは私の弟。

6人兄弟の1番下で中学3年生。

魁斗はサッカー部に入っていて、一応レギュラーらしい。




「それとこれとは別でしょ?」


「……まあ、いいじゃん!姉ちゃん友達居なそうだったから俺安心した」




確かに私は友達とか居ないけど……。




「あのね……。その人友達とかそういうのじゃないから」




先輩はただの知り合いなだけ。




「友達じゃないなら…まさか、姉ちゃんの彼氏?」
< 8 / 114 >

この作品をシェア

pagetop