先輩のアプローチがすごい。
トメラレナイ
朝、目を覚ますと目の前に先輩の顔があった今日この頃。
「おはよ。愛ちゃん」
「な、なんで先輩がここにいるんですか?」
星蘭祭4日目の今日は、先輩との学祭デート。
4日目は各学年の出店の片付けがあるため、比較的速い時間で学祭は終わり。
オープニング班だった私と先輩はエンディング班とは違い、その時間帰宅可能になっている。
「なんでってここ、俺の部屋ね」
「へ?」
よーく部屋を見渡してみると布団の色やカーテンの色、その他何もかもが私の部屋とは違っていた。
「昨日の夜中に急に入ってきたんだよ、愛ちゃん」
「そんなはず、ない、と、思うんですけど…」
ないとは思うけど、確実にないとは言い切れない。
なぜなら、過去に同じようなことを兄弟たちにしたことがあったから。
しかも1回や2回ではなく数えきれないくらいに…。