マグ


そうだったのか。


あの時、真澄は『お前、本当に分かって謝っているのか?』と言い、沈黙した。


そしてその後、マグの話を始めた。


本当は殴りたいほど頭に来ていたのに、我慢して自分の感情を抑える為に静かにマグの話をしてくれたのかもしれない。


私は真澄の告白に胸が痛んだ。


今更ながら、自分のしたことの罪深さを知った思いがした。


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