マグ

「だけどそんなことをしたら、凛を力で縛って自分に向かせることになりかねない。元々何も疑う事を知らない従順な凛にそんな事をしてしまったら、取り返しが付かないことになる・・・

そんなことをしてしまったら、もう二度とお互いを真直ぐに見ることができなくなってしまうと思った」

「・・・」


「嫉妬して相手を傷つけるなんて最低だ。してはいけないんだ。独占欲をむき出しにした愛なんて、本当の愛なんかじゃない。俺は自分に言い聞かせたよ。つまらない感情から自分を解放しないと、俺はきっと駄目になる・・・そう感じたから。だから我慢したんだ」


< 389 / 425 >

この作品をシェア

pagetop