マグ

私は真澄と別れてから、何だか遅い反抗期がやって来たみたいな状態になった。


就職する会社について、家族が一生懸命調べて勧めてくれた所は一社も受けなかった。


勝手に見つけてきた従業員十名、資本金五百万にも満たない、地域の情報誌を作っている会社に就職を決めてしまった。


今もそこで決して高いとは言えない給料で、毎日のようにサービス残業をしながら働いている。



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