マグ

私は急に優哉から勉強を教わることになり、兄から週3日、月、火、木と午前十時に優哉の家に行くように言われた。


私は夏休みに入って早々、自分の家から私鉄で三駅先の優哉の家に通い始めた。


最初の二回くらいは、優哉の家の広いリビングで参考書を広げながら勉強した。


しかし確か三回目からは、芝生を敷き詰めた最高のガーデニングが施された中庭で勉強するようになった。


おそらく優哉は私に気分転換をさせながら勉強をさせようと思っているのだろうと、私は想像した。



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