ぼくの話をしようと思う
scene_5
☆
キミは知ってたんだね。
ぼくの「未練」が、繭ではなかったこと…。
あの教祖に復讐することだったって。
だから、最初にぼくが彼女の特徴を話したとき、心当たりがないなんて言ったんだ。
…いや、いいよ、謝らなくて。
結局のところ、ぼくたちは皮肉な三角関係だったってわけだ。
あの男は、繭を殺したことを悔やんでいた。
繭は、ぼくを10年も待っていてくれた。
ぼくは…。
ぼくは、あいつをぶちのめすために…。
復讐なんて、誰も幸せにしないのにね。
そんなこと、頭ではわかってたんだけど。
でも―
でも、今ぼくは、
最高に幸せだよ。
キミは知ってたんだね。
ぼくの「未練」が、繭ではなかったこと…。
あの教祖に復讐することだったって。
だから、最初にぼくが彼女の特徴を話したとき、心当たりがないなんて言ったんだ。
…いや、いいよ、謝らなくて。
結局のところ、ぼくたちは皮肉な三角関係だったってわけだ。
あの男は、繭を殺したことを悔やんでいた。
繭は、ぼくを10年も待っていてくれた。
ぼくは…。
ぼくは、あいつをぶちのめすために…。
復讐なんて、誰も幸せにしないのにね。
そんなこと、頭ではわかってたんだけど。
でも―
でも、今ぼくは、
最高に幸せだよ。