あなたの傷痕にキスを〜有能なホテル支配人は彼女とベビーを囲い込む〜
入籍を祝ってもらって以来、隠岐家とは家族ぐるみの付き合いだ。
慎吾がCEOの右腕どころか、半身のような存在であることは二人の態度からわかってはいるのだが。
「……自分が休みたいがために上司を出勤させるって、部下としてはどうなの」
「いいんだ」
慎吾が悪い笑顔でいう。
なんでも隠岐の奥方が妊娠中、しょっちゅう仕事を抜けさせてあげたらしい。
「今度は俺の番」
子供の頃大好きだったクリスマスは、家族を失ってからはひたすらに働き続ける日だったから、里穂は夫妻に申し訳なくが嬉しく思う。
「その代わり、悪いけど三が日は俺出勤」
「私も出勤しようかな」
「里穂は慎里と過ごしてやって欲しい。両親が『三が日には里穂と慎里にぜひとも泊まりにきてほしい』って言ってた。俺は里穂のいる所に帰るからね」
残念そうにいうので、里穂はおでこにキスをして慰めてあげた。
「慎里といい子にして待ってる」
「もっと」
おかわりをねだられたので、今度は唇にキスをする。
すると足りない、とばかり慎吾が彼女の唇を貪りはじめ、里穂を己の膝の上に乗せた。
慎吾がCEOの右腕どころか、半身のような存在であることは二人の態度からわかってはいるのだが。
「……自分が休みたいがために上司を出勤させるって、部下としてはどうなの」
「いいんだ」
慎吾が悪い笑顔でいう。
なんでも隠岐の奥方が妊娠中、しょっちゅう仕事を抜けさせてあげたらしい。
「今度は俺の番」
子供の頃大好きだったクリスマスは、家族を失ってからはひたすらに働き続ける日だったから、里穂は夫妻に申し訳なくが嬉しく思う。
「その代わり、悪いけど三が日は俺出勤」
「私も出勤しようかな」
「里穂は慎里と過ごしてやって欲しい。両親が『三が日には里穂と慎里にぜひとも泊まりにきてほしい』って言ってた。俺は里穂のいる所に帰るからね」
残念そうにいうので、里穂はおでこにキスをして慰めてあげた。
「慎里といい子にして待ってる」
「もっと」
おかわりをねだられたので、今度は唇にキスをする。
すると足りない、とばかり慎吾が彼女の唇を貪りはじめ、里穂を己の膝の上に乗せた。