恋愛したことのない仕事人間が、真っ直ぐに愛を告げられまして。
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それから、グループでの食事をしながら自己紹介をして話をして席替えをして……すると今度は個人個人でのフリータイム。
そのフリータイムが、今のこの時間なんだけど。
「はぁ……なんか、ずっと食べてる気がする。話せないし、やっぱりつまらないなぁ」
壁の花になっている私と違って、美奈代はたくさんの男性に囲まれてるし。
相変わらず、おモテになっていることで……
「飲み物でも取ってこよー……ケーキも美味しそうだなぁ」
食い意地はってるみたいだが、断じて違う。することがないだけだ。
「……あれ、宗尊さん?」
後ろからなぜか聞き覚えがある声がした。名前を呼ぶくらいだし、知り合い……かな。知り合いなら会いたくなかったと思ったがスルーは出来ず、振り向く。
「え、岩崎さん!?」
数日前、九条ケアの仕事で会ったばかりの岩崎さんがいた。あの時とは違い、スーツを着てるからか別人のようだった。